抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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14C標識のポリメタクリル酸メチルを用いて,スチレンおよび酢酸ビニル中にポリメタクリル酸メチルを溶解しγ線照射した場合の重合機構を明らかにする。ポリメタクリル酸メチルが溶存するとこれら単量体の重合は加速される。スチレンの場合にも芳香核による保護効果は顕著でない。酢酸ビニルの場合は生成物の約70%はポリメタクリル酸メチルの主鎖切断ラジカルから生長したブロック共重合体で残りは結合停止反応で生じたもの,ポリメタクリル酸メチルへのグラフト物,側鎖切断で生じたものである。すなわちこの結果はポリメタクリル酸メチルは主鎖切断反応が支配的であることを示している。純スチレンおよび8.4wt%ポリメタクリル酸メチルの場合10C,1.79×10
17eV/1,secでそれぞれRp=1.54×10
-6;2.2×10
-6,Ri=1.21×10
-9,2.92×10
-9,G;0.41,0.99であり,ポリメタクリル酸メチルのG値を4.2として後者を計算すると0.74である。若干高い値となっているのは枯度が高くなった効果とも考えられる。酢酸ビニルの場合にはGがポリメタクリル酸メチルに近いにも拘らず全体のG値が上っているが,これも粘度上昇によるktの減少か,加熱効果であろう;図4参23(松本昭)