抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ガンマ線照射によるデオキシヌクレオチドからの無機ホスフェートの離脱反応をDNA中での分子鎖切断のモデル系としてしらべた。deoxycytidylic(dCMP),thymidylic,deoxyguanylicおよびdeoxyadenylicacidsの場合のホスフェートの収率は同じ位で,0.2~0.4である。ホスフェートの全収率は酸素があっても変らないが,不純物があると,いちじるしく増加する。酸素のない系での,dCMPの照射では,システアミン,システイン,チオラクチン酸,N-エチルマレイミドなどがあると,ホスフェートの収率が減少するが,これは,スルフヒドリル化合物からの水素原子の供給により,放射線損傷が修復されるためと考えられる。これら保護物質とデオキシリボーズラジカルとの反応の相対的速度およびこれらの反応に対する線量率の効果などもしらべた(松井正夫)