抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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数種の酢酸塩およびクロルまたはブロム酢酸塩を中性子照射し生成した放射性ハロゲンの,ハロゲン酢酸イオン,ハロゲンイオンおよびジブロムメタン各フラクションへの分布を比較しLIBBYの“玉突きの理論”(billiard-ball theory)によって説明できることを示した。固体のCH
3COOKまたはCH
3COORbの陽イオンからそれぞれ(n,α)反応で放射性の塩素と臭素が生成するがこれらのハロゲン酢酸イオンフラクションへの分布の比率は,CH
2ClCOONaまたはCH
2BrCOONaのハロゲンから生成した放射性の塩素または臭素の場合に比べて著しく小さい。酢酸塩では放射性ハロゲンがCH
2グループの隣の位置にとどまる確率はきわめて小さくほとんど大部分は重い陽イオンとの衝突で止められるが,ハロゲン酢酸塩ではハロゲンが陽イオンと同様の阻止力をもつため放射性ハロゲンのかなりの部分が置換によってハロゲン酢酸イオンのフラクションに分布する。CH
2BrCOOHではハロゲン酢酸イオンワラクションの比率がさらに増大するとともにジブロムメタンフラクションにもかなりの分布が認められる;表1参4(富永)