抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
AlCl
3-CH
3NO
2触媒下のベンジルアルコール(BzyOH)によるベンジル化反応を種々の条件下に検討した.本ペンジル化反応はBzyOHおよび芳香族成分に関して,それぞれ1次に依存することを明らかにした.また,収率よくジフェニルメタン(DPM)を得るにはBzyOHに対して0.9mol以上の触媒量が必要であった,AlCl
3-CH
3NO
2,-C
2H
5NO
2および-C
3H
7NO
2系触媒下のベンジル化反応では,ニトロアルカンの量がDPMの収率に大きく影響し,ニトロアルカン量が多いほど収率がよく,AlCl
3に対して約70mol以上で収率はほぼ一定となった.このようなニトロアルカンの効果はBzyOHによるベンジル化に特有なもので,この特異な効果はつぎの順序に減少した.ニトロメタン>ニトロエタン>こトロプロパン.一方,アセトニトリルはニトロアルカンと逆の効果を現わし,アセトニトリル量の増加とともにDPMの収率は低下する.ベンゼンとトルエン,およびベンゼンとクロルベンゼン系の競争ベンジル化反応の結果から,分子内(S
f)および分子間選択性(k
R/k
B)を求め,反応種の活性について考察し,反応種の活性の評価には分子間選択性から行なう方が妥当であることを示した.また,BzyOHとp-Me-BzyOH,BzyOHとp-Cl-BzyOH系による競争ベンジル化を検討し,AlCl
3-CH
3NO
2触媒下では,p-Me-BzyOHの反応性はBzyOHの約1.5倍,p-ClBzyOHはBzyOHとほほ等しい反応性を示すことを明らかにした:参8