抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
89Srと
90Srとから,
90Srの娘核種である
90Yをろ紙電気泳動法によって分離し,233mg/cm
2の厚さの窓を持つG-M管によって
89Srと
90Yのβ線を測定することにより
89Srと
90Yのβ線を測定することにより
89Srと
90Srとを同時に定量することができる。
90Srのβ線は飛程が160mg/cm
2であるから測定にかからない。
90Srと
90Yが分離前に放射平衡にあったとすれば,
90Yの量から
90Srの量が求められる。電気泳動にはろ紙Whatm-an No.1を用い,電解液としては酢酸溶液を用いた。電位勾配30V/cmの場合約40分でSrとYが完全に分離された。泳動中および泳動後に生成する
90Yは計算により補正した。別に計算された
90Yおよび
89Srの計数効率から
89Srおよび
90Srの比が求められた。
89Srを2.6~95.7%含む
89Srおよび
90Srの混合試料に本法を適用したところ誤差は3%程度であった。この方法はその迅速性と
89Srまたは
90Srが比較的少量しか含まれていない場合にもかなりの高い精度をもつことからみて
89Srと
90Srの混合試料中における両同位体の存在比を知る方法として有用と思われる;図2表2参3(安部 静子)