抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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この報告の目的は最近のBrueckner, BuchlerとKelly(BBK)の論文の中の矛盾を指摘することである。BBKの出発点は,系の基底状態のエネルギーE(ρ(r)が密度ρ(r)に関して最小化することによって与えられること,また目的は相対的に低い速度での2つの核(
16O-
16O)の衝突の間のエネルギーをBorn-Oppeheimer(BO)近似との類推で取り扱うことであった。しかしBOと違う点は適当な衝突座標を入れなければならないことである。距離が大きいところでは相対的分離Rは適当であり,これはBBKが用いているものである。しかし相互作用領域ではRの不確定性が強くなり,何か一般的な変形パラメタを用意しなければならない。たとえば物質QモーメントからR∝Q
1/2を定義できる。そしてこのRをすべての領域で用いることができる。BBKは系の断熱的エネルギーE(R)をRの関数として求めようとしていたように思う。しかしBBKはエネルギーE(ρ(r))をρについて最小化するのではなくρを変形していない球対称な核分布の重ね合わせρ(r)=ρ
1(r-R/2)+ρ
2ぐr+R?H2)と仮定してEを計算している。断熱近似の仮定はこの密度の重ね合わせの仮定と矛盾する。変形がとり込まれていないからである;参4