抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
テトラフルオルエチレンは-196°Cの固相でγ線によって~10%程度の重合が起るとされている。著者らはこのテトラフルオルエチレンにマトリックス分離法を適用し,電子スピン共鳴(ESR)を観測することにより重合の初期過程に関する研究を行なった。-196°Cでテトラフルオルエチレン単独にγ線を照射すると中央の超微細構造のほとんど見られない幅の広い成分と,その両側の“wing peak”からなるESRスペクトルが観測され,これは~CF
2CF
2・つまり成長ラジカルが生成したことを示している。一方キセノンマトリックス中にテトラフルオルエチレンを低い濃度に分散させた場合には単独の場合には見られなかった・CF
3を始めとするいくつかの低分子ラジカルが見出され,これらの結果は炭素間の結合の切断がかなり起っていることを示している。これらの結果にもとづいて反応機構について考察を行なった。またエチレン-テトラフルオルエチレン2成分系について-196°Cの固相ではγ線による共重合はあまり起らないことが確かめられた(原報)