抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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末しょう白血球の培養は放射線による染色体異常を研究するための簡単で独特な方法と考えられている。細胞分裂の刺激剤で処理された培養細胞は一様な放射線感受性をもっとされている。しかし,これらの仮定は誤りであることが実験によって明らかにされた。同一培養から順次コルヒチン処理により中期染色体を集めると,染色体異常ひん度は次第に増加して最高値に達し,その後減少して第2の最高値が生じた。動原体を欠く断片,
3H-thymidine標識の分離で測定すると,染色体異常の最高値は培養後の第2回分裂にある細胞が多いときに相当することがわかった。これは放射線感受性および細胞分裂に到達するまでの速度で異なっている,2つの細胞集団が存在していることをしめしている。二切断異常の線量効果関係は直線的でなく,Evansの報告とちがっていた。(山口彦ゆき)