文献
J-GLOBAL ID:201602003003831295   整理番号:66A0286210

各種放射線による赤血球の障害-血しょうと無たんぱく液中での障害の比較

Radiation injury of erythrocytes suspended in native and protein-free medium by different types of radiation.
著者 (4件):
資料名:
ページ: 18-24  発行年: 1965年 
JST資料番号: Z0000A  資料種別: 不明
記事区分: 原著論文  発行国: その他 (ZZZ) 
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
赤血球における速中性子と硬X線のγ線に対する生物学的効果比率(RBE)を比較し,血しょう中と無たんぱく生理液中で血球を照射することにより血しょうたんぱく質の有する放射線防護効果を比較した。新鮮なヘパリン処理ラット血液をa,bに2分,aは生理液で100倍希釈し(以下PS),PSとbの各1mlを下記放射線で同時に照射した。(1)γ線(線源137Cs),線量率700R/分,(2)速中性子3.1kradとγ線1.9kradの混合,100rad/分,(3)硬X線,320R/分。照射したbは生理液で100倍希釈し(以下B),照射しないbを同様に希釈して対照とした(以下K)。PS,B,Kに等調アルカリ緩衡液を加え光電比色法により溶血の程度を観察し,γ線と中性子,γ線とX線の照射を生理液と血液中で行い,それぞれの溶血開始時間の短縮率の比をもって(RBE)n,(RBE)xを算出,血しょうの防護効果も同じデータより算出した。中性子照射の場合,PSでの(RBE)nは13,Bでのそれに3.5,γ線で77%の防護率は中性子では47%に低下した。X線ではPSでの(RBE)xは1.3,Bでのそれは1.2で,防護率にも著明な差はなかった。この様にたんぱく質による防護作用の減少とRBEの増加は相伴って起った。放射線効果が線種により異るのはそれぞれで放射線の直接効果と間接効果が異るためで,速中性子の場合は血球周囲の血しょうたんぱく質によってしゃ断される間接効果の占める割合が低い;図2表3参12

前のページに戻る