抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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レントゲン写真撮影による診断のひん度の急速な増加は,患者に対する被ばく線量軽減の対策を促したが,一方X線装置を操作するヒトたちの放射線管理に関しては,一部管理者の知識の不足と有資格の保健物理専門家の不足などからなおざりにされてきた。ここでは最小の努力.時間および費用をかけてこれら放射線学者および技術者の被ばくをより少なくする方法を示し,放射線被ばく管理に関する勧告をおこなっている。その方法の骨子となるものは,a)放射線防護サーベイ,b)適切な防護設備,c)適確な個人モニタリング,である。a)については,放射線管理サーベイの適切なやり方の原案を専門学会で企画作成させるが,形成には使用上柔軟性をもたせる。b)については,例えば,けい光スクリーン架台にかけてある防護用鉛カーテンはテーブル一杯に広げてさらに放射線学者の反対側の技術者の側まで防護できるようにする。また防護用鉛グロープはけい光透視者が両手にはめて機械操作も不便なくできるように改良する。c)については,もしもフィルムバッジを1個だけ着用する場合は,実測の結果最高被ばくの位置,すなわち,防護用鉛エプロンの前面カラーの上部に着用すべきである。またフィルムバッジに現われる値は,その着用位置によってまちまちで最大20倍もの開きがあるので,記録には着用位置を付記する必要がある(山岡義人)