抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
原子核崩壊により産生された放射性物質を吸入した場合に身体のウィルスに影響を与えるかを研究するために31~46μCiの
90Srのエーロゾルを吸入により被曝させたビーグル犬8匹および対照8匹について鼻腔,咽喉および直腸内容をぬぐいとったものを試料としてウィルス分離の試験を行なった。最初の5か月についてのみここでは報告するが,その間に508の試料が得られた。これらは培養したサルの腎細胞を3回通過させ,さらにHeLa細胞,イヌの組織培養を通過させた。また検定はモルモット,ヒト,ニワトリ,イヌの赤血球凝集反応,各種ウィルス抗血清の反応により行った。結果として43例がサル腎細胞に病原性を示し,99例がHeLa細胞に示して分離された,しかしイヌの組織培養においては1例も見出さなかった。これらのうちわずか9例だけが中和反応によりコクスサッキー属B
1型らしいとわかった。これらの点で放射性物質被曝群と対照との間に明瞭な差違は見出さなかった;表2参4(鹿島 正俊)