抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Carloniら(Nucl.Instr.and Methods,78(1970),70)はマルチチャネルアナライザの不感時間補正をパルスの分布モーメントを計算することにより行なった。彼らの考えは基本的には正しいが,不感時間効果の数学的表現を誤り正しくない答を出している。誤りの原因は生じつつあるポワソン分布事象の確率密度をすでに観測した事象の数に依存するという仮定にある。この問題に関して正確な解答を得ることができる。ランダム分布をする無限に短かいパルスの平均周波数F<sub>0</sub>,検出器計数が不感時間tである,ゲート時間Gにk番目のチャネルにn<sub>k</sub>個の数を数えるとして,ゲート時間G中のパルスの平均数M,および2項分布のバリアンスDに関するF<sub>0</sub>およびtを計算すると,Carloniらの計算結果よりも大きくなる。D/M>0.7のときF<sub>0</sub>のCarloniらの計算結果と本論文の結果が一致するが,D/M<0.7では本論文の結果の方が大きくなる。tに関してはD/M>0.7に対して本論文の結果が約2倍大きい(阪井英次)