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J-GLOBAL ID:201602003191281663   整理番号:65A0260923

無機およひ有機ガラスのガラス転移特性の比較考察

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資料名:
巻: 73  号: 836  ページ: 73-81  発行年: 1965年 
JST資料番号: F0382A  ISSN: 0009-0255  CODEN: YGKSA4  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN) 
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両種ガラスの転移特性について類似点,相違点を論じ,この相違点の生ずる理由について考察した.類似点は,転移現象が緩和時間,活性化エネルギーを異にするいくつかの機構によって生じること.転移点が徐冷または長時間保持により測定すれば低く,急冷または短時間保持の場合は高くなること,各種の熱力学的量の転移点付近での挙動は,熱履歴,実験条件の影響を同じ形式で受けること,いわゆる協同性が似た形式で存在することなどである.差異としては次の点があげられる.実験条件による転移点の変動は無機ガラスのほうが顕著である.保持温度と平衡比容との直接関係が実験的に認められている温度範囲は,無磯ガラスのほうがはるかに広い.温度による粘度,緩和時間の変化は無機ガラスのほうがかなりゆるかである.協同性は有機ガラスのほうが非常に顕著であること等である.これらのことから,無機ガラスの転移は緩和現象に似た特性を示し,有機ガラスのそれは熱力学転移に似た特性が顕著である.
引用文献 (79件):
  • 1) W. Kauzmann, Chem. Rev., 43, 219 (1948).
  • 2) H. R. Lillie, J. Am. Ceram. Soc., 16, 619 (1933).
  • 2) H. R. Lillie, Proc. Intern, Comm. on Glass, 2, 11 (1955).
  • 3) F. Simon, F. Lange, Z. Phys., 38, 227 (1926).
  • 3) F. Simon, Ergeb. Exakt. Naturwiss., 9, 222 (1930).
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