抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ターゲットの
54Feの約2~3%程度の
55Feを中性子照射で製造する際の放射化学的純度に関する研究。つぎの3項目について結果が報告されている。(1)中性子照射によって生じるいくつかの核種について理論的な収率を計算した。考慮した核反応は,1次およびより高次の(n.γ)反応,ターゲット中に存在している安定なFeの同位体についての(n.p)および(n.α)反応である。与えられた中性子強度に対する各生成核種の蓄積曲線が図示されている。(2)照射後のFe試料中の主な放射性核種の存在量を知るために,40×40mmのNaIを用いてγスペクトルを観測し,
55Fe,
59Fe,
54Mnおよび
51Crについて,その収率が計算値とよく一致していることを示した。(3)陰イオン交換樹脂で,Mnフラクションを分離したHCI溶液について,沈殿法によってCoやSbなどいくつかの放射化学的成分を分別した。また
55Feの濃いHCI溶液,2.2~2.7Ci/mlの中では,Fe
3はFe
2+に還元され,全体のFeの約11~12%が2価として存在していることが確められた(久米三四郎)