抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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遷移元素(Cu,Ni,Co,Zn,Mn)の水稲に対する毒性を元素間で比較.毒性順位はCu>Ni>Co>Zn>Mnで元素の電気陰性度(EN)の順位と対応.根から地上部への易移行度はMn>Co>Ni>Cuの順でENの大きい元素は移行度が小.穂わら比は各元素処理とも低下したがとくにENの小さい元素で顕著.各元素処理によって収量構成要素中登熟歩合の減少がもっとも顕著.ついでCu,Ni系列では穂数,Zn,Mn系列では一穂頴花数が減少し,Co系列ではいずれとも判定が不能.上記の事実から各元素の毒性に対する水稲の感受性はその生育時期で異なると推定.