抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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磁気的方法による鋼材の焼入深さの非破壊測定法については従来より各種の方法が試みられてきたが,焼入深さが10~20mmに及ぶものの測定は困難とされ,またいずれの方法においても非破壊測定を行なうに先立ち,多数の試料を破壊試験に供して焼入深さと非破壊測定値との関係を求めておく必要があり,材質,形状,大きさなどが変ればその都度破壊試験をくり返さなければならないので,比較的焼入深さの浅い大量生産品には利用できるが少量生産品には不向きであった.本報は,まず熱処理に伴なう磁気特性の変化についての多くの基礎的データに基づいて準静的に保磁力測定を行なう方法が最もよいとの結論を得たのち,この方法についての理論的解析を行なうことによって,本法による測定値と実際の焼入深さとの関係曲線を得るため近似式を求めた.この結果,基礎的実験データと近似式を用いることにより,従来この種の測定において多くの破壊試験に基づいて求められていた基準曲線を容易に推定できる見通しが得られた.