抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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サイクロトロンの内部にターゲットを置きビーム照射する場合,実際にターゲットを照撃しているビームのエネルギーが幾何学的に決定される値より可成り異なっていることが報告されている.この論文ではエネルギー測定の不確定さが,ビームの平衡軌道上にはなく,そのまわりを半径方向にベータトロン振動をするものとしてターゲットを照撃するビーム・エネルギー範囲を幾何学的方法で求めている.まず単一エネルギー粒子のパケットを記述し,その中の粒子密度を与え,解析準備をしている.次に指定される粒子が平衡軌道上を中心にベータトロン振動をするものとして挿入されたターゲットを照撃する時のエネルギーを求めている.この結果,エネルギー範囲はE (R-a)< E<E (R-a COS r)になることを示している.ここ,でEはエネルギー,Rはターゲット位置,aは半径方向のベータトロン振動振幅,a COS r は指定粒子がターゲットを照撃できる最小距離である.rは小さな角で,考察によりaが増大すると減少することが判っているので,aが大きい時は,エネルギー幅が狹くなり,ターゲットはエネルギー分哲器の作用をもち,その時の平均エネル示-はE (R cojr)で与えられる・;図5澎5(河原崎 雄紀)
