抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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新たに分離された天然トリウム中に1 ppmの
230Thが含まれているとα放射能は8.8%増加し,5.5 ppm含まれている場合には約50%増加する。大抵の場合
230Thの寄与は全放射能の10%以下である。しかしながらICRP,NCRP,AECでは空気中の最大許容濃度を
230Thに対して,天然トリウム,
232Thよりも制限している。それはΣE(RBE)が
230Thについては46であるのに対し,天然Thでは300になるからである。(MPC)a について工場でこの値を直ちに適用することが困難なために5年という期限をつけて,仮の値をきめたが,その適用についてICRP,NCRP,AECの聞に若干の違いがある。また体内に入ったトリウムは,体液のpHでは直ちにその場所で沈殿するので,吸入されたトリウムは可溶・不溶の別を問わず,肺に存在するから,骨は決定臓器にはならない。これらの事を考慮に入れて,新しいMPC値が決定せられべきである;図1表6(岡林 弘之)