抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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羊毛中に含まれる
14Cおよびその他のβ放出体の測定は,液体シンチレーション溶液の中にサスペンジョンとして羊毛試料を入れて,計数試料を調製することにより,比較的容易に測定することができる。生体投与による方法で標識化した
14C羊毛試料および非放射性羊毛試料について,これらをシンチレータに入れて
14C計数効率を調べた。この結果から,羊毛中のβ線の自己吸収を決定することができる。自己吸収のために,羊毛直径を17μmから35μmに変えた時は,計数効率は70%から57%に低下した。次に自己吸収の大きさを羊毛繊維の直径の尺度として利用することを検討した。このような羊毛直径測定の方法を実用的なものとするために,羊毛をβ放出体によって一様に標識化することができる簡単な方法を確率する必要がある。このことは,
14C標識ギ酸を用いることによって解決された。
14C標識ギ酸を含むシンチレーション溶液に羊毛を浸すことにより,羊毛は一様に標識化される。この場合の欠点として,ギ酸が揮はつ性であること等があげられるが,試料をアンプル中に封じて調製することによって。問題は解決された。羊毛を
203Hgによって標識化した場合における自己吸収の測定もおこなった(山下幹雄)