抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Al-Cu合金のθ’析出物を電子顕微鏡で直接観察し,析出物と母体の境界にある転位の性質を調べている.平板状析出物では整合境界(板面)の周辺にそって〔001〕θ’方向のBurgers vec-torをもつ境界転位が存在することが確証された.またレンズ状に膨らんだ析出物では境界面上に境界転位の交差した配列が見られた.さらに試料を変形した場合には,境界面上に<110>方向の線条模様が現われ,しばしばmoire模様を呈した.試料を傾斜して色々なBragg条件の下で調べた結果,この線状模様は変形中に析出物表面に残されたすべり転位郡によるもので,その大部分は混合型転位であることが判明した.このような転位郡が境界に分布するため,両側の結晶が相互に僅か傾き,しばしば見られるように,moire模様を生ずることになる.転位分布とmoire模様の関係が考察されている.