抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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銀活性ガラスで現在得られる読取装置では数百mRという様な低線量まで測定することが可能になった。この低限を低める読みとしてはレーザーからのUVで励起したガラスの放射線フォトルミネセンスの減衰の研究がある。ブレドースによるものとドースによる2つのタイムコンスタントが認められている。ここではフランスのCECと日本の東芝製のガラスを使用し放射線フォトルミネセンスの研究を行なった。ガラス励起に使用したのはルピーレーザー(μ=693.3nm)である。ここでは3つのタイムコンスタント成分を考えて測定を行なった。一番短いものは0.7μs程度のものであり,ガラスが照射してあってもなくても同じであった。二番目のものはどんな線量でもだいたい2μsのものである。しかし未照射ガラスでは約3μs以上である。第三のものは末照射ガラスでは32μsという非常に長いものであり,照射量によりだんだんと減少し5μs程度にまで達する。この場合励起中心の励起状態は照射と末照射ガラスで同じとは思われない。測定による誤差は10~20%あり,これはかなり改良出来ると思われる。この実験は第1段階のものでありレーザーのかわりに普通のU.V.を使用したものと比較する計画である。また電気的なサンプリングの方法により長い時間にわたってのタイムコンスタントを測定する予定である(平岡武)