抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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サケ精子のDNAを用いた。試料はすべて凍結乾燥しバイレックス管に減圧封入した。γ線照射は
60Co, UV照射は水銀燈,ESRは,Xバンド,400kc/秒のものを用いた。DNAを77°Kで照射測定すると,一つの対称型のESRの信号が得られる。塩基の場合AとGではDNAと同様の,TとCでは異った信号が得られた。温度を室温まで上げると,DNAでは,低温でみられた信号は消え,新らしい線が現われた。AとGでは信号は減少するが形は変らなかった。アデノシン,AMP(2’, 3’,5’),ポリアデニル酸の場合77°Kでの信号はAと同じであったが,ポリアデニル酸の場合は,Aの約10であった。室温にすると,信号はD-リボースのものと似ており,不対電子が糖残基に移動したことを示した。精子の頭部を照射した場合のスペクトルは,たんぱく部分とDNAの個個のスペクトルの重ね合せたものにはならないで,混合物から得たスペクトルに似ていた。DNAを77°Kでγ照射したのちUV(320~400nm)照射するとDNAでみられる信号は減少し,チミン残基にあるラジカルが現れた。DNAをUVのみで照射した場合にはESR信号は出なかった。またAの信号は強度は減少するが形は不変,Tの場合はTHラジカルからのと二重項の信号があり,UV照射すると,二重項の信号は減少,THラジカルの8本のスペクトルが現れた。Gの場合はUV照射の影響はなかった。この機作としてDNA(RH)+hν→A
-, A
-→UV, 熱→T
-, T
-+RH→UV,熱→TH+R., T
-+RH→UV, 熱→TH+R
-が考えられる;写図4 参10