抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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姙娠第1日目にX線照射をうけたラットの卵細胞の致死率に及ぼす母体の影響の有無を調べた。ウィスター系ラットの姙娠第1日目の雌を次の4群に分けた。I群:無処理の対照群(19匹),II群:開腹後,鉛で両側の卵巣,卵管,子宮をおおい,X線を照射しない群(21匹),III群:開腹せずに150Rの全身照射を行なった群(13匹),IV群:開腹後,卵巣,卵管,子宮の一部に150Rを照射した群(55匹)。それぞれ姙娠21日目に開腹し,吸収数により生仔と死仔を数え。また黄体数もしらべた。その結果,X線全身照射は,生殖噐官だけに照射した場合に比べ,悪影響が強かったということはなく,またこの照射時期と線量では,母体の他の噐官の障害はない。一方,姙娠第1日目に150Rを照射した際,外脳症や他の先天異常の出現率を増大せず,胎児の発育遅延もない。外脳症や胎仔の吸収は,着床前に照射されたマウスの場合には生じたが,ラットの場合には見られない。したがって,この実験の資料をヒトに適用する際には,種によって反応が異ることを考慮せねばならない;表l参16(三上 美樹)