抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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RI線源けい光X線分析法を大気汚染の測定に応用し,ガラスせんいろ紙上に採取したエーロゾルの定性,定量分析を行なった。使用した装置は,MnKα線に対し分解能198eV(FWHM)のSi(Li)検出器をそなえたX線分光計で,RI線源は
238Pu,
55Feを用いた。X線スペクトルにより,エーロゾル中に,S,Cl,Ca,Mn,Fe,Ni,Cu,Zn,Br,Pbの存在が認められた。定量の標準として,既知量の測定元素を含む高分子薄膜を作製し,S,Cl,Fe,Cu,Pbの定量を行なった。中程度の厚さをもつ試料のマトリックス補正に有効な方法として,ろ紙が放射する特性X線を用いる方法を考案し,これをS,ClのKX線強度の補正に応用した。Cu,Pbに関する分析結果を原子吸光法によるCuの分析値,ポーラログラフィによるPbの分析値と比較し,分析値の平均としてcuの濃度0.2-2.0μg/cm
2の範囲で0.063μg/cm
2,Pbの濃度o.6-6.oμg/cm
2の範囲でo.36μg/cm
2という値を得た(著者)