抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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自然界に棲息する日本雷鳥の卵を人工的にふ化育成したところ,2羽中1羽が52日令で頭部にイボ状のものが表われ,トサカ,眼瞼にひろがった.内臓には著変なく,イボ状部は著明な表皮の増殖と細胞内封入体を認めた材料乳剤を10日発育鶏卵漿尿膜上に接種すると3日でホックを作り,外皮細胞の腫大増殖と細胞内封入体がみられ,鶏痘感染の所見と一致した.Gel-diffusion法で調べると,ポックスウィルスのグループに属し,抗原的には鶏痘ウィルス(西ケ原株)に一致した.発生地から,320,620mの地点でそれぞれ鶏の鶏痘の発生があったところから,それらに由来するものと思われた.日本における雷鳥の鶏痘感染の初めての報告である.