抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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雄Sprague-Dawleyラットを用い,照射したラットの低温に対する耐性の減少が,特異的な部位に対する放射線傷害の結果であるかどうかと確めるために,部分照射による研究を行った。-17°Cにおける生残時間を,1000radのX線と全身または,頭部,身体部,後脚部に照射後130分以内に冷所においた若い雄ラットのグループで調べた。頭部,身体部,全身を照射したグループの中間生残時間は大体同じで,非照射の対照よりは著しく短かった。後脚部を照射したグループでは,照射した部分が頭の場合の約2倍でも冷所における生残時間が放射線によって短縮されることはなかった。500radの照射では,身体部または全身を照射した場合は同様に耐寒性が低下したが,頭部のみを照射したときは影響がなかった。耐寒性に対する照射の有害な効果は照射した組織の量にではなく,特異的な部位に対する傷害に関係しているようである。さらに頭部と身体部は耐寒性の低下の誘導に関して照射に対して異った感受性を持っている(渡辺純江)