抄録/ポイント:
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オハイオ州のシンシナチ市において,1961年の後半に行われたソ連の核実験に由来する,空気中の放射性物質の測定が行われた。試料は,1日当り2000m
3の空気をろ紙を通過させて得られた,そして,γ線スペクトル分析と,放射化学分析に供された.γ線スペクトル分析によると,空気中の,放射性核種は,
144Ceおよび141Ce,
131I,140Ba,
103Ru,95Zr-95Nbであり,天然生成の
7Beも含まれている.また,
137Csは1年後に表われた.このうち,特に140Baの含有量の増減はその試料の起源の指示標となっている.例えば,1961年9月13日から14日にかけての試料については,220Rnは1m
3あたり2.3×10
-12c,
137Csは0.08×10
-12c,
7Beは0.2×10
-12cを示した.一方,放射化学分析により定量された.純β放射体,
90Sr,
90Yについては,9月15日のものは,1m
3あたり0.023×10
-12cで,9月23日まで最大値を示した.なお,γ線スペクトル分析の感度は1m
3あたり0.01×10
-12から0.1×10
-12cであり,放射化学分析のそれは0.001×10
-12cであった;図5表5参14(大野 茂)