抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
すでにThO
2中のNp
4+イオンの光スペクトルの解析について報告(J.Chem.Phys50.3772(1969)したが,Ohの対称をもつ結晶中では禁制遷移である電気双極子遷移のスペクトルが観測され,その理論的解釈はされておらず,この報告で,その試みが行われた。この遷移スペクトルは0.02mole%のNp
4+をThO
2に入れたことによって生じる結晶の対称性の低下から期待される値よりはるかに強い。Th
4+のイオン半径は約0.99Aであり,Np
4+のイオン半径は0.93Aであるしたがって,Np
4イオンは多数のポテンシャルの山のある格子空間中を動くと考えられる。この運動により動的な非対称性が生じ,そのため本来禁制遷移であるスペクトルが観測されるとして説明を行っている。第一次近似としてB
2=150cm
-1としてB
2α0°
2ハミルトニアンを使い実験値とよい一致を示すスペクトル線幅が得られることを示した(菅野等)