抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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試作した衝撃ねじり試験機によって低炭素鋼の低温変形および破壊の現象をせん断変形についてしらべた.試験温度は常温から-196°C範囲,ひずみ速度は1.5×10
-3S-1から6.5×10S
-1またねじり変形は試験片を冷媒中に20min間保って冷媒中で試験した.下降伏応力は試験温度が下ると急激に増大しひずみ速度が大であると高い,ねじり変形においては破壊までの塑性ひずみは大きく,へき開破壊においてもかなりの変形が認められる場合がある.それでひずみ速度の大なるときはトルクーねじり角曲線の形状が特異となり変形応力の評価に注意しなくてはならない,ねじり変形においても下降伏応力および破壊応力は引張試験において得られると同様の結晶粒度依存性が成立する,Z
iおよびk
yともに試験温度に大きく依存し,温度が低い程大となる.k
yはひずみ速度が大なるときは更に高くなる.一定塑性ひずみを起すに要する応力の結晶粒度依存性より求めたk
fは常にK
yよりも低い値をとった.じん性-ぜい性遷移についてのCottrellの関係から求めた破壊の表面エネルギーは引張試験から得られているそれに近い結果が得られ,その値は鋼の表面エネルギーよりもかなり高い値をとった.