文献
J-GLOBAL ID:201602005678405123   整理番号:70A0377951

水稲におけるけい酸の生理学的研究 XI 供給量を異にしたけい酸が水稲生育に及ぼす影響とけい素の必須性

著者 (1件):
資料名:
巻: 39  号:ページ: 139-143  発行年: 1970年 
JST資料番号: G0811A  ISSN: 0011-1848  CODEN: NISAAJ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN) 
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
培養液中のけい酸(SiO2)の濃度を0,0.5,1,5,20,50,100,300ppmとして水稲を栽培.0.5ppm区と1ppm区では0ppm区に比べて水稲の生育はかえって小さく,5ppm以上では濃度の増加とともに生育は増大するが,20ppm以下では不十分で,300ppmでは高すぎ,50~100ppmが好適濃度であるとした.また,水稲個体当りのけい酸含有量が約20~30mg,含有率0,1~0.2%位までの場合には,水稲生育量の差はほとんど認められないとした.蒸留水は銅製蒸留装置費用いて作り,イオン交換樹脂で脱イオンしたものを使用.秤量器具,ポットなども.ガラス製のものの使用をさけて水稲を栽培,けい酸濃度のきわめて低いイネを得たが,水稲は稔実し,形は小さいが正常な穎花を得た.このことより,けい素は水稲に対しては,植物学的には必須ではないとした:参18
引用文献 (18件):
  • 1. 馬場赳 1944.稲の窒素及び珪酸に関した栄養生理的特性と其病虫害抵抗性との関係. 農及園, 19:541-543.
  • 2. 五島善秋 1958, 酸性土壌における珪酸石灰の効果. 奥田東編, 珪酸質資材導入による農産物の究極収量向上に関する研究. 144-148.
  • 3. 石橋一 1936.水稲生育に対する珪酸の影響. (水耕試験及圃場試験). 土肥誌10:244-256.
  • 4. ISHIBASHI, H. and K. AKIYAMA 1960. Physiological function of silica in the rice plant. III. Bull. Fac. Agr. Yamaguchi Univ. 11: 1-8.
  • 5. 三井進午•高遠宏 1960.禾本科作物に対する珪酸の栄養学的意義. 第1報水稲の無珪酸栽培とその症状, 土肥誌 30:535-539.
もっと見る

前のページに戻る