抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究はAI-Cu(4%)合金を用いて鋳塊の凝固区間内デンドライト間隙に濃化する溶質元素の重力作用による偏析の挙動を知るために行なったもので,つぎのことが明らかになった.(1)溶質元素の偏析は溶融状態では認められない.(2)重力偏析はデンドライトが十分発達するような凝固間内において生ずる.(3)重力偏析は凝固区間を徐冷するほど,また凝固割合が増加して固相と液相が相半ばする程度において顕著になる.(4)重力偏析の際の溶質元素の流動方向はデンドライト間隙をぬって鋳塊内方に傾く.(5)鋳塊内で凝固区間域と完全液相域とを共存させると,その凝固区間内の溶質元素は鋳塊の温度こう配が外側より内方向の場合と,上部より下方向の場合には凝固区間内で重力偏析する他に凝固区間から液相域への拡散も生じ,またその温度こう配が下部より上方向の場合凝固区間から液相域への拡散のみが起る,(6)前項の凝固区間内において,重力偏析によって生じた溶質元素の濃化部は,その周囲の固相との間に新たな平衡関係をつくるために,凝固区間内にすでに存在していたデンドライトが再溶解する傾向認められた