抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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第二セリウム塩,AMモノマーおよび硝酸からなる重合浴を一定時間放置後,セルロースを導入してグラフト重合をおこなう場合の挙動について検討した結果,放置時間によりグラフト率の挙動が著しく異ることを認めた.この挙動は,硝酸濃度,セルロース濃度,ならびに溶存酸素量などにより変化することも明らかとなり,同時にCe
IVとAMモノマーからなる活性複合体の生成挙動を対比して検討した結果,この重合系は二つの素反応からなり,Ce
IVとセルロースによる直接の開始反応のほかに,[Ce
IV-AM]複合体による開始機構を推定するに至った.