抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
通常細胞はDNAポリメラーゼ活性を持つといわれるが,著者は肥大補償した肝臓におけるDNAポリメラーゼの合成したポリマーに対する活性を検討した。肥大補償肝臓ポストミクロゾームより精製したDNAポリメラーゼはたんぱく質mg当り100単位の活性を有した。合成ポリマーはpolydAT,polyDT,polydC,polyrGなどであった。また基質としてdATP
3H,dGTP
3H,TTP
3H,dCTP
3HおよびTTPα
32Pを用いた。その結果,dT
18:dAポリマーに基質TTPを用いた場合のTTPのとり込みは著るしかった。またbTrA:dATPの場合のATPのとり込かがこれについだ。またdAT:dTAにこの両基質を同時に作用させた場合は,両基質のとり込みは同量ずつ認められた。dCにdGTPの組合わせにおけるGTPのとり込みも著るしく,dC:rGにdGTP,dCTP両基質を同時に作用させたところGTPのとり込みがCTPより著るしかった。これらの結果から,DNAポリメラーゼの合成ポリマーに対する作用機構について考察している(野中修)