抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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シリカゲルに吸着されたCH
3Iのγ線分解によるCH
4およびC
2H
6の生成をしらべたところ,G(CH
4)およびG(C
2H
6)が非常に大きいことがわかった。このことは,シリカゲルに吸収された放射線のエネルギーの大部分がCH
3Iの分解に用いられたことになり,その機作としてシリカゲルからCH
3Iへの電子移動または励起移動などを考えた。シリカゲル表面の性質が変ると反応の様子も変ること,シリカゲル表面の〔OH〕が減少するとCH
4/C
2H
6は減少することおよびCD
3Iを吸着させた場合に生成メタン中の85%がCD
3Hであるのにエタンは全部C
2D
6であることから,励起メチノンラジカルはシリカゲル表面のOHからHを引抜いてCH
4になることがわかり,シリカゲルはエネルギー移動の媒体であるとともにイオン的反応種であることも明らかになった。電子捕そく剤としてN
2OおよびSF
6を添加した実験から,この系ではCH
3IはN
2Oよりすぐれた電子捕そく能があり,SF
6と同程度であることが結論された(松井正夫)