抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ジアルキールりん酸による金属イオンの抽出の機構を明らかにするための基礎データ測定。アルキル基としては,エチル,ブチル,ヘキシル,オクチルおよび2-エチルヘキシルの5種類について実験。溶媒としては,イソオクタン,n-オクタン,n-ヘキサンおよびクロロホルムの4種類を使用。分配係数のpH変化から,0.1MNaClO
4水溶液中のジアルキルりん酸(DAPA)の酸解離定数を決定。その値はDAPAの分子量および分岐度の増大とともに減少している。各溶媒に対するDAPAの分配定数と2分子重合定数の実測値が表にまとめて示されている。その値は,DAPAの分子量と溶媒の性質とに関係している。ノルマル炭化水素の溶媒においては,ヘキサンとオクタンで上記両定数の値はほとんど変らない。イソオクタンではn-オクタンに比し,分配定数はやや小さく2分子重合定数はいくらか大きくなっている。一方極性の大きい溶媒であるクロロホルムに対しては,分配係数は1.5-3乗程度大きくなり,一方重合定数はその程度減少し,DAPAの分子量にほとんど無関係な値を示す。また,およびTOPOとの会合定数の測定値は,予想されるように,DAPAの分子量とりん酸基の負の電荷に関係して変化する(久米三四郎)