抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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カルバモイルエチルパルプ(CBP)のHofmam分解でカチオンパルプ(CP)を試作し,その特性についても検討した.CBPの分解は(1)塩素化反応と(2)アミノ化反応にわけて行なうほうが有利であった.(1)の反応は低温で行なうことが好ましく,反応後は過剰のNaOClを洗浄し去ることが必要であった.反応(1)および(2)の活性化エネルギーはそれぞれ17および30kcal/molであった.反応(2)の条件としてはアルカリ濃度3~5%,反応温度60~70°C,反応時間30~120分が適当であった.アミノ化率はアミド基の置換度によって変化し,置換度0.01ではアミノ化率70%,置換度0.04ではアミノ化率は約50%であった.ICPは置換度の小さいものでも粘土やピッチエマルジョンに対し強い親和力を示した:参4