抄録/ポイント:
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1964年のデンマークにおける放射性降下物に起因する,環境放射能に関する報告である。
90Srは全国的な規模で集められた,降水,土壌,地下水,海水,乾燥牛乳,野菜,食物,果物,人骨試料等について行なわれ,さらに地域的な,雨水,空気,草,海産物,動物骨,人乳についても測定されている。
137Csについては,ミルク,殼類,野菜,馬鈴薯,全食物,人乳等について測定され,人体中の
137Csは,各地の人々について,全身カウンタにより測定された。1964年に集められた空気試料中の
90Srの平均含有量は,1m
3あたり0.022pCi,また全国の放射性降下物中の
90Srの平均濃度は1Km
2あたり11.3mCiで,これは1963年の64%に当る。降水では1l当り19pCiを示した。1964年の終りまでに蓄積した
90Srは1km
2あたり54mCiであった。ミルクの
90Srは平均,24.7S.U.
137Csは平均,ミルク1l当り113pCiであった。人骨中の
90Srは,新生児が3.9,幼児6.8,少年および10代では3.9,成人は2.4S.Uを示し,
137Csは全身カウンタで測定され,カリウム1gあたり162pCiを示している。そのほか環境放射能水準について詳しく述べてある;図61表100参26(大野 茂)