抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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従来鉱水処理の中和剤として,Ca(OH)
2が普遍的に用いられてきたが最近CaCO
3が用いられるに至った。しかしCaCO
3は,鉱水中の主成分たる鉄分がFe
2+イオンの時はこれとほとんど反応しないという欠点をもつ。このような鉱水に対する中和処理法について検討を行なって得られたつぎの2点を報告した。1)CaCO
3とCa(OH)
2を併用して用いれば,Fe
2+イオンなどの中和沈殿においても,炭カル中和の特性を発揮できる。2)Fe
2+イオンを石灰中和した場合の沈降特性は非常に劣悪だが,これを適当に酸化することにより強磁性のマグネタイトとなり,沈降特性は著しく改善される;写図4 表1 参5