抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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77°Kでγ線照射したKNO
3,単結晶の常磁性共鳴線の中で,NO
3によるものと思われる三本線(図ではa.b・cとしてあらわされている)が見出された・ほかに,さきに研究されたものに.NO
2によるもの(μ・β・r・ )と,かりにNO
32-と同定されたもの(x・ y・ z・)がある・照射は
60Coγで,線量率は2x10
18eVg
+1min
-1,測定77°Kで照射直後に行なった・共鳴線(a.b・ c.)は二次反応で急速に減衰し,数時間後には消矢する.line幅は,最大勾配の点の間が0.4,ガウスで,スペクトルはKNO
3の疑六角軸(すべてのNO
3-に対して直角の方向)について軸対称である。三本線は疑いもなく1個の14Nとの弱い微細結合から生じている・go主値はg,=2.0031±0.0004g
1=2.0232±0.0004・ 微細常数はA。=12.08±0.15 Mc/s ec,A
1=9.80±0.15Mc/secである・ このスペクトルをNO
3によるものと考える一つの根拠は14Nとの微細相互作用が極めて小さいことである。GoldingとHenchman の Pb (NO
3)2の研究,およびChantryの硝酸尿素の研究と比較すれば,NO
3は,硝酸尿素においては歪んでいるが,KNO
3とPb(NO
3)2においては歪んでいないか,または歪んでいても急速な再配向を起しているものと思われる;図1参6(笹倉 博)