抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
安山岩質岩石の長径約5cmの試料を用い,大分県九重火山において硫気および温泉処理の実験を行い,その変質過程を検討,主な点を挙げればつぎのとおり.a)温泉によって変質した場合節理の発達した試料のみが節理の方向に沿って割れ目を生じた.b)硫気および温泉による変質は一般にまず石基の斜長石が分解し,つぎに斑晶の斜長石と角閃石が変質し,それに引き続いて石基の紫蘇輝石および普通輝石が分解し,最後に斑晶の普通輝石および紫蘇輝石が分解する.c)比較的疎しょうな岩石では変質前縁部に明ばん石が生成した.d)硫気により処理された岩石の表面には硬右こうが生成し,温泉処理された同一岩石の表面には石こうが生成した.e)硫気および温泉により処理された試料の変質部分のX線解析結果に依ると,斜長石,角閃石,紫蘇輝石および普通輝石の回折線強度が著しく減少すると,d=4.05Å(α-クリストバル石,101に相当)を中心とした幅広い帯状反射が出現する.