抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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葉のageと同化能力,および同化産物の共給能力との関係を知るために,
14Cをトレーサーとした実験を行なった。実験Iとしてラジノクローバの出葉から完全展開に至るまでの,いろいろな発育段階にある葉に
14CO
2もあたえて,葉がsinkからsourceへと機能を変換させる時期を調査した。次に実験2として,展開した後の成葉について,ageと同化,呼吸,転流,保持量との関係を知るために,対葉法とトレーサー法の組合せをこころみ,追跡を行なった。1)ラジノクローバの葉は成葉の葉面積の約65-70%に達したときに,sinkからsourceへと機能を変換させ,同化産物の明りょうな供給を開始することが明らかになった。しかし出葉してまもない発育初期の葉も,微量ではあるが転流を行なっていることが認められた。2)成葉においては,第1葉を例外とし一般に若い葉ほど同化能力が高い。しかし若い葉は同化した
14Cを呼吸により放出し,または葉自身に保持する割合が大きく転流量は少ない。壮葉は呼吸量は減少し,自身にとりこむ量も少なくなり,転流量は増大する。第3~6葉の壮令の葉の転流に対する貢献が絶対量,割合ともに最大である。老葉は同化能力も下降し,保持量は壮葉と変らず,転流量は減少してくる結果となった。3)壮葉,および老葉においても,
14Cのかなりの割合(約15-20%)が同化葉自身に残存,保持された