抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マトリックス分離法を用いて電子スピン共鳴(ESR)を観測することにより.各種モノマーの放射線固相重合の初期過程および中間活性種に関する研究を行なってきた。本報告ではイソブチレンについての結果を述べる。イソブチレンは以前より放射線によってカチオン機構で重合することが知られている。イソブチレン単独にγ線を照射すると,やや線幅の広い10本線が観測され,これはtert-ブチルラジカルに同定された。一方,キセノンマトリックス中のイソブチレンにγ線を照射すると単独の場合に見られた10本線の他に15本線が見られたが,これはポリマーラジカルと考えられる。これらの生成ラジカル種に波長の異なる紫外線を照射し,その性質を調べたところ,15本線はλ>3000Aの波長の紫外線で消滅し,一方10本線はλ>2800Aの波長の紫外線照射により脱水素分子を起し,アリルラジカルに変化することを見出した(原報)