抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1969年8月宮崎県でB型ボツリヌス菌中毒が発生.21人の患者の中,3人が死亡.患者の排せつ物および嘔吐物からグルコース血液寒天平板による嫌気培養で菌の分離を試みた結果,1患者の2標品から,C.botulinum typeB(I)を2株得た.原因食品としてドイツ製缶詰の塩漬魚(II)が考えられたのでこれにIを140,000胞子/gの割りで接種,33°C37日間培養後の内容物はマウスに対して致死的であった.GAM半固形培地に各種濃度のNaClを加え,Iを接種,33°C150日間培養後,菌の生育と毒素の生産を試験した結果,NaCl4%以下で良好な生育と毒素生産が認められたが,6%でかなり抑制され,7%で完全に抑制された.この結果はIIの食塩濃度5.4%のものに毒素生産が認められた結果と一致.Iの食塩濃度不足がこの中毒の原因と考える:参10