抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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比例計数管のガス増幅率は,γ線バックグラウンドが,比較的高いときは,計数管内の空間電荷の影響によって中心線付近の電界強度が弱まり,その結果小さくなる。γ線バックグラウンドが存在しないときのガス増幅率をK
0,存在するときのガス増幅率をKとすると,γ線の存在によって比例計数管の増幅率が減少する割合は,次式のごとく理論的に導出される。K/K
0=1/(1+BA
4P
2K
0I
γ)ここでBは常数,Aは計数管の陰極半径,Pは封入ガス圧力,そしてI
γはバックグラウンドの強度である。本文にはこの理論式の導出の過程が記述されている。実験はニッケル陰極の直径20,30,40および60mmのもの。タングステン線0.1mmでガスとして純粋アルゴンを使用し,γ線バックグラウンドとしては
60Coが使用された。増幅率の変化は,計数管内に置かれたα線源から生ずるαパルスの高さの変化によて知ることができる。このようにしてI
γを0かち300γ/hγぐらいまで変化したときのK/K
0の変化が,陰極の半径をかえた場合。封入ガス圧力をかえた場合および初めのガス増幅率の値を変えた場合に対してそれぞれ実験的に求めたグラフが示されている。これらの実験結果と上の理論式はかなりの精度で一致することが確められている:82 1960〔3〕38-41(60)の英訳;図4参10(阿久津)