抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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稲麹病菌Ustilaginoidea uirens(Cooke)Takahashiからえられる赤色色素ウスチラギノイジンA(I,C
23H
18O
10・2C
4H
8O
2,mp>300°,[α]D-384°)は次の各誘導体を与える.テトラアセテート(C
36H
26O
14・C
6H
6,mp285°,[α]D-46.5°),テトラエトキシカルボネート(C
40H
340
18・C
2H
5OH,mp131°),テトラベンゾエート(C
56H
34O
14・C
2H
5OH,mp297°),ヘキサメチルエーテル(C
34H
30O
10,mp253°,[α]D+89,5°).Iは酸化分解で2・6-ジメトキシテレフタール酸(mp120~122°)を,Zn末乾溜でアントラセンを生ずる.Iをアルカリ分解するときアセトン1分子と共に不安定な分解産物Pro-ductA(パーアセテート:C
36H
30O
16,mp235°,[α]D-21°;部分メチル化物:C
26H
26O
8,mp190°;パーメチルエーテル:C
28H
30O
8,mp202°)を与え,Iのヘキサメチルエーテルをアルカリ分解すればProduct B(C
30H
30O
10,mp・234°;ジアセテート:C
34H
34O
12,mp240°;ジメチルエーテル:C
32H
34O
10,mp182°[α]D+15.8°)が得られる.またIをギ酸中加熱して旋光度のみがかわった生成物イソウスチラギノイジンA(mp>300°,[α]D+378°)を得た,Iの紫外部吸収スペクトルは1-フェニルナフタリンまたは1・1’ビナフタリンと似た曲線を示す.