抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ジャガイモ,サツマイモ,トウモロコシ,コムギの市販でんぷんを試料とし,85%メタノールで脱脂した.穀類でんぷんのプラストグラムに現れた,90°Cを過ぎてからの粘度の急低下は.脱脂によって現れなくなり,脂肪酸の再添加によって再現される.トウモロコシ,でんぷんでは,脱脂によりのり化開始温度と最高粘度が低下した.脂肪酸添加による影響は,添加量0.5%以上で明らかであった.パルミチン酸の膨潤阻害が最も強く,ミリスチン酸がそれに次いだ.オレイン酸もパルミチン酸とほぼ同程度である.これらの脂肪酸がのり化に影響を与えるのは,脂肪酸の吸着による複合体の形成にあると考えられ,90°C以上での粘性の低下は複合体の熱解離による.したがって,脂肪酸を添加するときに45°C,3時間程度の加温によって,膨潤阻害が明らかになる:参18