抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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純粋な炭化水素の放射線分解でできるイオン対の寿命と添加したイオン捕そく剤の濃度との関係式を誘導し,この式から導き得る多くの結果を考察した。特に,捕そく剤がない場合の対イオンの減衰はF(t)=e
λterfc(λt)
1/2〔λ:定数;F(t):時間tの経過後に存在するイオンフラクション〕で非常によく近似されねばならないことがわかった。二次的イオンの生成と減衰についての適切な表現もでき,一定量の照射をした場合の結果の表現に応用した。このようにして得られた二次的な負イオンの数と照射後の経過時間との関係式を用いて求めた値とThomasらがフェニルのシクロヘキサン溶液のパルス放射線分解で実験的に観察したジフェニライド負イオンの減衰についての値を比較した結果,ジフェニルによる電子捕そくの速度定数は~3×10
11M
-1s
-1であり,さらに,大部分のイオン再結合は10
-11~10
-9sの間におこることが結論された(松井 正夫)