抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ヒト腸管における標記細菌(I)の実態について定量的な検討を行なった.Iは健康人ふん便の全例および死体の大腸内容の大部分に検出された.ふん便1g当り10
1~10
9個の菌が存在した.耐熱性菌は加熱ふん便の約半数に,1g当り10
6個以下の割合にみいだされた.耐熱性菌は常在菌である可能性が考えられる.Hobbs型血清を用いて血清型を調べると,ふん便中に2~3の血清型を含むものが多かった.上行結腸およびS字状結腸内容のIの実態は,健康人ふん便中のものに似ていた.空腸内容からは12例中3例にしか菌を検出できなかった.空腸の菌はすべて非耐熱性であり,そのうちの3株はHobbs型血清で凝集した.分離菌のうち型別不能株のКおよびθ毒素の毒素原性は耐熱性の強いものほど弱かったが,型別株では必ずしも一定の傾向はみられなかった:参36