抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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粘度標準の設定維持をはかるため細管法による粘度の絶対測定について精密測定の面から検討を加え,粘度が約2Pの安定な石油系の炭化水素油の粘度を絶対測定し,また20°Cの蒸留水の粘度を基準とする比較測定方式の細管式マスター粘度計による測定結果と比較した.その結果1)細心の注意を払って測定を行なうと,比較的高粘度の試料についても0.1%程度の精度での粘度測定が可能であることが判明し,粘度標準設定維持の基礎がより明確になった.2)従来より問題になっていた管端補正係数nについてはn-0.79±0.29~0.88±0.18(Re=0.04~0.07)の値が得られた.3)絶定測定した試料と同一試料を20°Cの蒸留水の粘度を基準とする比較測定方式の細管式マスター粘度計によって測定し両者の比較を行なったところ,両者の差は0.04%以内で一致し,粘度標準供給用の標準粘度計としての細管式マスター粘度計の信頼性をより高く詳価できることが明らかにされた,測定に用いた絶対粘度計は筆者らによって設計・試作されたもので約0.03cm
3/s~0.15cm
3/sの9段階の一定流量か得られる定流量ポンプ,内径が約2.53mm,2.63mm,長さが約395mm,229mmの2本の細および細管の間の圧力差を測定するための圧力計から構成されていて,運動エネルギーの補正が無視できる範囲で測定が行なわれた.