抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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(n,α)反応での角分布がしばしば90°対称から非常にずれていることや,断面積が統計論からの計算より桁違いに大きいことなどから直接過程の寄与が考えられる.この反応を理解するために2つの過程を考えた.1つは標的核からの
3Heのピック・アップ,もう一つは同じ核からのα粒子のノック・アウトである.これらの計算はボルン近似を用いまた最初にzero-rangeのポテンシャル,次いでガウス型のポテンシャルを用いることによってなされた.これらの型のポテンシャルを用いるとアナリティカルな形で結果が得られる.応用として
16O(n,α)
13C及び
23Na(n,α)
20Fの計算を行なった.以前複合核形成の結果と考えられていた角分布の90°対称を直接過程でも再現することができた.また
16O(n,α)
13Cにおいてガウス型ポテンシャルでもzero-rangeポテンシャルでも実験値を再現でき,ポテンシャルの形は影響が少い.π附近の角分布との一致はこれまでより少しよいように思われるが,より詳細に比較するためにはより多くのまたより精密な実験が行われることが望まれる;図8 参10